本文へ移動

悪い噛み合せは早めに治療

開咬(オープンバイト)の経過

3歳までに指しゃぶりなどの習慣をやめ、舌を噛む(飲み込む時に舌を上下の前歯の間におく)ことがなければ、自然に前歯がおりてきます。
下の写真はある1歳11ヶ月の子の口腔内です。ふつうはこの時期の子供はおしゃぶりの習慣をやめさせる必要はありませんが、上下の前歯の間に著しい隙間がありましたので、おしゃぶりをやめていただきました。
1歳11ヶ月
下の写真はこの子の2歳7ヶ月のときの口腔内で、ゴムのおしゃぶりをやめただけで上の歯がおりてきているのがわかります。
2歳7ヶ月
下の写真はこの子の3歳6ヶ月のときの口腔内です。上の歯がほぼ正常な位置にまでおりてきました。
3歳6ヶ月
その後順調に成長し、下の写真は3歳11ヶ月の口腔内です。
3歳11ヶ月
前歯の萌えかわりの時期に、ものを飲み込む時に舌を上下の前歯の間におく癖がついていてもこの癖をやめれば上の前歯は自然におりてきます。もしこの癖がやめられない場合にはタング・クリブ(タング・スパイク)といわれる装置をつかい物理的に舌が上下の前歯の間に入らないようにしますと、それだけで上の前歯はおりてきます。
 下の写真は6歳10ヶ月の子の口腔内でものを飲み込む時に舌を上下の前歯の間に入れる癖がありました。
6歳10ヶ月
しばらくこの癖がやめられるかどうか観察した後、やめられそうもなかったのでタング・クリブを装着しました。
 見た目には痛そうですがそれほどではなく、すぐに慣れます(小さい子ほど早く慣れるようです)。
6歳10ヶ月

下の写真は装置をはずしたときのもので7歳6ヶ月のときの口腔内です。
 この時期では、舌が上下の前歯の間に入らなくするだけで改善されることがわかります。
7歳6ヶ月
下の写真は8歳10ヶ月のときの口腔内です。
8歳10ヶ月
下の写真はこの子の11歳5ヶ月のときのものです。右上奥歯1本を除き永久歯が萌えました。
11歳5ヶ月
この子の歯ではもうひとつ興味深いことが見られました。本人の右下(写真では向かって左側)の二番目の歯が乳歯のときには2本の歯が不完全な形でくっついた形になっていました。これが永久歯になったとき通常の大きさの三番目の歯が1本萌え ただけになっています。二番目の歯はありません。11歳になると先がとがっていた歯は平らになり通常の二番目の歯とかわらなくなりました。
6歳10ヶ月
8歳10ヶ月
下の写真は永久歯が全部揃ったときの口腔内です。右下の二番目の歯は先天性欠如歯といって、もともと歯の芽がつくられなかったために萌えてきませんでした。
12歳8ヶ月
なかむら小児歯科医院
〒351-0114
埼玉県和光市本町6-9 井口ビル2階
TEL.048-465-2009
FAX.048-464-8239
TOPへ戻る