3DSによる虫歯原因菌の除去治療

テレビのニュースでも何度かとりあげられていた、国立感染症研究所口腔科学部で最近開発された方法です。
従来の歯科治療は主として対症療法的なものでした。虫歯が細菌感染によって起こる感染症であるとわかってからも虫歯の原因となる細菌をそのまま口の中に残しておいて、ただ悪くなったところを削り取り詰めものをしていました。詰めたものと歯とはまったく同じ性質というわけにはいきません。長い間には膨張率の違いなどでできた隙間から再び虫歯原因菌が侵入してきて虫歯を再発させていました。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌はいません。しかし虫歯の原因菌として広く知られているミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス、ミュータンス連鎖球菌などといわれています)は幼児期に母親の口の中から幼児の口の中に感染し生後19ヶ月位で歯の表面に形成されているバイオ・フィルム(生体薄膜)に定住します。このバイオ・フィルムは簡単には除去することができず、いったん感染すると生涯苦しめられてきました。これは母子感染といわれ、虫歯の多い母親の子は虫歯が多いといわれている理由です。(→母子感染
今回、国立感染症研究所口腔科学部でお口の中の虫歯菌を除菌する方法=Dental Drug Delivery System(3DS)が開発され実際に2000年7月から都内のある歯科医院で積極的におこなわれその効果が明らかになりました。
3DSをおこなう前に、まず口の中に虫歯の原因菌がいるかいないかを唾液を採取して培養します。

唾液の水素イオン指数

ミュータンス菌数

乳酸桿菌数

細菌検査の結果、除菌が必要な場合には、ご希望により除菌治療をします。
1.特殊な器具を使った口腔清掃で汚染されたバイオフィルムを除去します。
2.口の中の浮遊している細菌を殺菌します。
3.デンタル ドラッグ リテーナーという容器に除菌剤を入れ歯面に薬剤を塗布します。
4.フッ素塗布 除菌治療直後にフッ素塗布をすることが有効です。
5.除菌当日から1週間、家庭でデンタル ドラッグ リテーナーをもちいてフッ素塗布をします。
歯の表面には再び新しいバイオフィルムが形成されますが、このときにフッ素の作用で虫歯の原因菌を入り込ませないことができます。この効果は4ヶ月から6ヶ月あるといわれています。そこで、6ヶ月毎に除菌治療を行うことになりますが、続けて除菌することによって効果を長くさせることが期待できます。
なかむら小児歯科医院
〒351-0114
埼玉県和光市本町6-9 井口ビル2階
TEL.048-465-2009
FAX.048-464-8239